ひよこつりにっき～ヒヨコレンズ～

我が家の愛犬、ミニチュアダックスフントの稲造くんが、10月9日に旅立ちました。

で、眠れないんです...
眠って忘れるといけないので、最後の記録を。
私自身が今日はいろんなワンコの旅立ちブログを見て救われましたから。

●ミニチュアダックス(カニンヘンかも)
●オス。去勢なし。18-9歳

もう耳も目もダメで、エサもふやかしたのを手であげてました。時々噛まれる。
夜泣きと徘徊もありました。

<10月はじめ>
エサをあまり食べなくなる。食べてもほんの少し。
大好きなアイスも食べない。

<10月5日>
母が見兼ねて病院に連れて行く。血液検査も。
結局食べないのは老化のためって言われただけだった。あとは熱があるらしい。
血液検査の結果は、貧血と塩分取り過ぎ。塩分は食が細くなってからあれこれ食べさせたからだと思う。
点滴打ってもらって帰宅。よく寝てくれて夜泣きしなかった。

<10月6日>
この日も点滴。熱は下がったような気がする。
相変わらずエサは食べないけど、スポイトでアイスとお水は飲んだ。
点滴打ってからお顔はシャキッとしてる感じ。
オムツ履かせてみた

<10月7日>
オムツ取ってた。
午後の点滴の予定が行けなかった。
りんごジュースを少し飲んだ。
今日は体温が低い。毛布をかけてあげる。

両親が寝たあと、抱っこしてソファーで30分くらいお話。「もうちょっと頑張らなきゃだけど、無理はしなくていいよ。向こうにはファーちゃんがいるから、姉ちゃん(私)が来るまで待っときね〜」と話してたら、口開けて気持ちよさそうに寝てた。

動物が食べなくなると死期が近いのはわかっていたので、どこかで感謝を伝えたいと思ってた。この日を設けられて良かった。自己満足かもだけどね。

<10月8日>
今日も点滴。
今日はなんだか身体がポカポカしてる。
あと、真っ黒ドロドロの便を少しした。ああ、これはいよいよかな...

夜中2時過ぎに鳴いて、いつもなら撫ぜるとだいたい治るのが、手を振り払うようにまた鳴く。抱き上げてもそれから逃れようと鳴くけど原因がわからない。
しばらくすると、ケージに身体を預けてイビキかきだしたので私も寝た。

<10月9日>
朝6時過ぎにウワンと鳴く。父が起きて行ったみたいだけど、まだ鳴いてる。「血を吐いてた」とのこと。
でも本人はおすわりしてむすっとしてるし、この時は呼吸もおかしくなかった。

8時過ぎ。病院に行くのに準備してると、いつの間にか横になってた犬がまたウワン！と鳴く。
いつもの「起こせー！」かと思って、はいよっとおすわり体勢にしてあげる。
えらく姿勢良くすわるなと思ってたら、口から黒い液体(血なんだろうけど真っ黒でサラサラ)を結構な量吐いた。犬が吐くいつものえづくような感じではなく、せり上がってきた感じ。
まだ口をプルプルさせてたので、撫でながら「まだ吐く？吐いていいよ？」とやっていたら、急にパタンと倒れた。
気管に入るとやばいなと思い抱き上げようとしたら、舌はダラリとし、呼吸が明らかにおかしい。
これは下顎呼吸ってやつだ。先日AEDの講習で見た映像そのままだ(あれは人だけど)。
「イナちゃん最後だよ！！」と両親に叫んだ。

それから下顎呼吸を数回(数える程だったと思う)。手足を2回ほどぴーんと痙攣させて。
ふと静かになったな、と思ったら呼吸が止まっています。でも心臓はまだ動いてる。
そのままお腹に手を当ててしばらくすると、心臓も静かに止まりました。


これまで大きな病気もせず、寝たきりにもならず、
夜泣きこそあれど寝る時はとても穏やかで。
苦しんだかどうかわからないけど、吐いてから旅立つまでほんの数分だったと思います。

私が休みの日を選んでくれたのかな。旅立つ瞬間も鳴いて教えてくれたんだよね。ほんといい子いい子。18歳って凄すぎやぞ。


明日、お骨を拾いに行きます。

もうこのまま起きとこうかなぁ...